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機種変更のデータ移行を失敗しない手順

所要時間 約1時間30分最終更新

データ移行でいちばん多い失敗は、移行そのものではなく「準備を飛ばしたこと」で起きます。特に、LINE・おサイフケータイ・2段階認証アプリの3つは、古い端末を手放してからでは取り返せないものがあります。

移行前の準備 → 移行 → 確認 の順で進めてください。

先に結論

  • 移行前に、Appleアカウント(Apple ID)またはGoogleアカウントのメールアドレスとパスワードを必ず確認する。
  • LINEは「かんたん引き継ぎQRコード」を使う。異なるOSの間でも、直近14日間のトーク履歴は引き継げる。
  • おサイフケータイの電子マネーは、Androidでは古い端末での預け入れが必須。iPhoneのApple Payとは手順が違う。
  • 古い端末の初期化は、新しい端末で全部見られることを確認してから。急がない。

手順1 古い端末で必ず済ませること

ここを飛ばすと、あとから取り戻せないものがあります。1つずつ確認してください。

  1. アカウントのメールアドレスとパスワードを確認する

    iPhone: [設定] の一番上の自分の名前を押し、メールアドレスを控えます。パスワードが分からないなら、今のうちに再設定してください。

    Android: [設定] → [Google] でアカウントを確認します。

    新しい端末では、必ずこのアカウントでのログインを求められます。ここが分からないと、移行は始められません。

  2. LINEのメールアドレスとパスワードを確認する

    LINE → [ホーム] → 右上の歯車 → [アカウント] で、メールアドレスとパスワードが登録されているか確認します。未登録なら登録してください。

    引き継ぎ本体の操作は、次の「手順2」で新しい端末と一緒に行います。ここでは登録の確認だけで大丈夫です。

  3. LINEのトーク履歴をバックアップする(同じOS同士で全期間を残したいとき)

    iPhoneは [ホーム] → 歯車 → [トーク] → [トークのバックアップ]、Androidは [トークのバックアップ・復元] です。

    6桁のPINコードの登録を求められます。このPINコードは復元時に必要なので、必ず控えてください。

    iPhoneはiCloud、AndroidはGoogleドライブに保存されます。

  4. おサイフケータイの電子マネーを預ける(Androidの場合)

    モバイルSuicaは [会員メニュー] → [カードを預ける(機種変更)] を行い、続けておサイフケータイアプリでも同じ操作をします。Suicaが複数枚あるときは、すべてで操作が必要です。

    楽天Edyは [機種変更のお手続き]、WAONは [4]機種変更手続き、nanacoは [機種変更] です。

    nanacoは9桁の引継番号を、WAONは保管完了時に表示される「機種変更反映用パスワード」を控えてください。

    Suica・楽天Edy・WAON・nanacoは、この操作をせずに初期化すると、残高が戻らないことがあります。

  5. 電子マネーの引き継ぎ(iPhoneのApple Payの場合)

    Apple PayのSuicaに「機種変更」というメニューはありません。旧端末のウォレットアプリで対象のSuicaを削除すると、サーバーに退避されます。

    新旧の端末が同じApple IDでサインインされている必要があります。異なるApple IDの間では移行できません。

    iDは、Apple IDを登録した時点で自動的に新しい端末に反映されるため、預ける操作は不要です(カードによっては再登録が必要な場合があります)。

    楽天Edyの残高は、おサイフケータイ以外の端末(iPhoneを含む)へは移行できません。

  6. 2段階認証アプリを確認する

    Google認証システムは、Googleアカウントにログインしていれば、新しい端末で同じアカウントにログインするだけでコードが同期されます。

    同期していない場合は、旧端末で [アカウントを移行] → [アカウントのエクスポート] を押します。QRコードが表示されるので、新端末の [アカウントを移行] → [アカウントのインポート] から読み取ります。

    Microsoft Authenticator はクラウドバックアップから復元しますが、iPhoneとAndroidの間では復元できません。OSが変わる人は特に注意してください。

  7. 古い端末を満充電にし、Wi-Fiに繋ぐ

    移行には時間がかかります。両方の端末を充電しながら、同じWi-Fiに繋いだ状態で行ってください。

注意:銀行アプリ・証券アプリ・キャッシュレス決済は、機種変更後に本人確認をやり直す必要がある場合があります。暗証番号や登録メールアドレスを思い出せるか、先に確認してください。

手順2 iPhone から iPhone へ移す(クイックスタート)

手順2は3通りあります。自分の組み合わせに合うものを1つだけ読んでください。

ここはiPhoneからiPhoneへ移す方法です。

  1. 新しいiPhoneの電源を入れ、古いiPhoneを隣に置く

    古いiPhoneの画面に「新しいiPhoneを設定」と出ます。[続ける] を押してください。

  2. 画面に出たアニメーションを、古いiPhoneのカメラで写す

    新しいiPhoneにアニメーションが表示されます。古いiPhoneのカメラの枠に収めます。

  3. 古いiPhoneのパスコードを、新しいiPhoneに入力する

    続いて、Face IDまたはTouch IDの設定を求められます。

  4. 端末同士で直接データを移す方を選ぶ

    データの移し方を選ぶ画面で、iCloudからダウンロードする方ではなく、以前のiPhoneから直接転送する方を選びます。

    写真やアプリの量によって、30分〜2時間ほどかかります。両方を充電したまま、そばに置いておいてください。

手順2 Android から Android へ移す

  1. 新しい端末の初期設定で [データのコピー] を選ぶ

    機種によっては [アプリとデータのコピー] と表示されます。

    同梱のケーブル(または変換アダプタ)で2台を繋ぐと、いちばん確実で速く終わります。

  2. ケーブルが無い場合は [ケーブルがない場合] を選ぶ

    機種によっては [ケーブルを使わずにコピーする] と表示されます。

    Wi-Fi経由でコピーします。時間はかかりますが同じ内容が移せます。

  3. Googleアカウントでログインし、コピーする項目を選ぶ

    連絡先・写真・アプリ・SMSなどから選べます。迷ったらすべて選んでください。

  4. メーカー独自のツールも確認する

    GalaxyのSmart Switch を使うと、メーカー独自アプリの設定まで移せます。

    Xperiaは、初期設定時のAndroid標準のデータ移行機能を使ってください。Xperia Transfer 2 は2023年6月30日に提供を終了しています。

手順2 iPhone と Android の間で移す

OSが違うため、すべては移せません。写真・連絡先・カレンダーは移せますが、有料アプリや一部のアプリ内データは移せないものがあります。

  • Android から iPhone へ: iPhoneの初期設定中に、Androidからデータを移行する項目を選びます。そのうえで、Android側に「iOSに移行」アプリを入れます。
  • iPhone から Android へ: Android側の初期設定で [iPhone または iPad] を選びます。続けて [データのコピー](機種によっては [アプリとデータのコピー])へ進みます。ケーブルが無い場合は、Googleの「Android Switch」アプリを使ってワイヤレスで移せます。
  • 写真だけなら、両方でGoogleフォトにログインするのがいちばん簡単です。
  • LINEは、かんたん引き継ぎQRコードを使えばiPhoneとAndroidの間でも引き継げます。手順は次の章にまとめました。

LINEの引き継ぎ(かんたん引き継ぎQRコード)

旧端末が手元にある通常の機種変更では、これがLINE公式の手順です。古い端末で事前にスイッチを入れておく操作は必要ありません。

  1. 新しい端末でLINEを開き、[ログイン] を押す

    続いて [QRコードでログイン] → [QRコードをスキャン] を押します。

  2. 古い端末でQRコードを表示する

    古い端末のLINEで [ホーム] → 右上の歯車 → [かんたん引き継ぎQRコード] を開きます。

  3. 新しい端末のカメラで、そのQRコードを読み取る

    読み取ると、古い端末の画面に確認が出ます。

  4. 古い端末で本人確認をする

    古い端末の画面ロックを解除して本人確認をすると、引き継ぎが進みます。

    続いて、新しい端末でトーク履歴を復元するか選びます。

  • iPhoneとAndroidの間でも、直近14日間のテキストメッセージとメディア(写真/動画/ファイル/ボイスメッセージ)は自動的に引き継げます。
  • 同じOS同士で事前にバックアップを取っていれば、直近14日間分に加えて、バックアップ分のトーク履歴も復元できます。
  • 電話番号が変わる場合や、「Appleで続ける」「Googleで続ける」で引き継ぐ場合だけは、事前の操作が必要です。古い端末の [設定] → [アカウント引き継ぎオプション] → [2段階認証をスキップ] をオンにします。オンにしてから36時間以内に引き継ぎを終えてください。
  • 残したいトークを文字として保存したいときは、そのトークルームを開き、トーク画面上部の [≡] → [設定] → [トーク履歴を送信] を押します。

注意:[トーク履歴を送信] で保存できるのは、いま画面に表示されているトーク履歴だけです。またテキスト形式(.txt)で保存した履歴は、LINEに戻して復元することはできません。読み返すための控えとして使ってください。

手順3 移行が終わったら確認する

  • 写真の枚数が合っているか(新旧で最後の1枚が同じか)
  • LINEの友だち・トークが表示されるか
  • 銀行・決済・2段階認証のアプリにログインできるか
  • 電話帳から実際に発信できるか、SMSが受け取れるか
  • おサイフケータイの残高が新しい端末に反映されているか

注意:この5つがすべて確認できるまで、古い端末を初期化しないでください。下取りの期限が迫っていても、確認が先です。手放すときは必ず本体のデータを消してください。iPhoneは [設定] → [一般] → [転送またはiPhoneをリセット] → [すべてのコンテンツと設定を消去] を選びます。Androidは [設定] → [システム] → [リセット オプション] → [すべてのデータを消去(出荷時リセット)] です。

よくある質問

LINEのトーク履歴は引き継げますか?
かんたん引き継ぎQRコードを使えば、iPhoneとAndroidの間でも直近14日間分のトーク履歴を引き継げます。同じOS同士(iPhone→iPhone、Android→Android)で事前にバックアップを取っていれば、それより前のトーク履歴も復元できます。
古い端末はいつ初期化すればよいですか?
新しい端末で、写真・LINE・決済アプリ・2段階認証のすべてが使えることを確認したあとです。最低でも1週間は手元に残しておくと安心です。
機種変更後に、アプリにログインできなくなりました。
そのアプリの [パスワードを忘れた方] から再設定してください。2段階認証で止まっている場合は、そのサービスのサポート窓口に、本人確認のうえ解除を依頼します。
ショップでデータ移行はしてもらえますか?
店舗によって対応が異なり、有料の場合があります。LINEや決済アプリの引き継ぎは、本人以外では行えない部分があるため、上の「古い端末で必ず済ませること」だけは自分で終えてから行ってください。

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