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スマホがウイルスに感染しているか不安なとき

最終更新

見覚えのないアプリが入っていたら、まず削除してください。診断で状況を整理できます。

スマホでは、パソコンのような「ウイルス感染」よりも、本人が気づかないうちに設定を変えられたり、アカウントに他人がログインしていたりする被害のほうが多く見られます。まず確かめるべきは、ウイルスの有無ではなく「何がいつもと違うか」です。

このページでは、iPhoneとAndroidそれぞれについて、順番に確認するチェック項目を載せています。上から見ていけば、心配のいらない症状なのか、対処が必要な状態なのかを切り分けられます。

なお、警告画面に「あなたのスマホは感染しています」と出ただけであれば、それは広告です。その画面から案内されるアプリは入れないでください。

先に結論

  • 「ウイルスに感染しました」という広告が出ただけなら、画面を閉じるだけで済みます。
  • 確認する順番は、①身に覚えのないアプリ ②アカウントにログインしている端末 ③設定の変更(プロファイル・アクセス権・転送設定)。
  • 動作が重い・熱い・電池の減りが早い、という症状だけなら、感染ではなく容量不足や電池の劣化であることが大半です。
  • アカウントを乗っ取られている疑いがあるときは、パスワードの変更と、身に覚えのない端末のログアウトを最優先で行ってください。

まず知っておくこと スマホで実際に多い被害

「ウイルスに感染したかもしれない」と感じたとき、実際に起きていることは次のどれかであることがほとんどです。

自分がどれに当てはまるかを先に決めると、確認する場所が絞れます。

  • ブラウザに偽の警告が表示されただけ。もっとも多いパターンで、画面を閉じれば終わりです。
  • 公式ストア以外から入れたアプリが、広告を出し続けている。心当たりのあるアプリを消せば止まります。
  • アカウント(Apple・Google・LINEなど)に他人がログインしている。自分から勝手にメッセージが送られていたら、これを疑ってください。
  • 設定を変えられている。iPhoneでは構成プロファイル、Androidではアクセシビリティや管理者権限が悪用されることがあります。
  • そもそも故障や劣化。熱い・重い・電池が減るだけなら、容量不足や電池の寿命が原因のことが多いです。

注意:「スマホをスキャンします」「ウイルスが3件見つかりました」と表示する広告から、駆除アプリを入れないでください。IPAや警察庁が注意喚起している偽の警告と同じ手口で、入れたアプリが広告を出し続けたり、月額料金が発生したりすることがあります。

手順1 身に覚えのないアプリがないかを見る

ホーム画面だけを見ても、隠れているアプリは見つかりません。一覧から確認してください。

  1. iPhone:[設定] → [アプリ] を開く

    インストールされているアプリが一覧で並びます。iOS 17以前は [設定] → [一般] → [iPhoneストレージ] で同じ一覧を見られます。

    上から順に眺めて、自分が入れた覚えのない名前がないか確認します。

  2. Android:[設定] → [アプリ] → [アプリをすべて表示] を開く

    機種によっては [設定] → [アプリと通知] → [アプリをすべて表示] です。

    この一覧には、ホーム画面に出ないアプリも含まれます。

  3. 見覚えのないアプリを削除する

    iPhoneは一覧からアプリ名を押し、[Appを削除] を押します。

    Androidは一覧からアプリ名を押し、[アンインストール] を押します。

    削除できない(ボタンが灰色になっている)場合は、次の手順3で管理者権限を外してから削除します。

  4. 削除した日時をメモしておく

    あとで相談するときや、被害届を出すときに役立ちます。

    アプリ名が分かるなら、消す前に画面を撮影しておくとより確実です。

注意:銀行や配送業者を名乗るSMSのリンクからインストールしたアプリは、特に注意が必要です。心当たりがある場合は、そのアプリを削除したうえで、該当する銀行やサービスのパスワードを別の端末から変更してください。

手順2 アカウントに他人がログインしていないか確認する

自分から勝手にメッセージや写真が送られていた場合、原因は端末ではなくアカウントです。

次の手順で、ログインしている端末の一覧を確認できます。

  1. iPhone・iPad:Apple Accountのデバイスリストを見る

    [設定] の一番上にある自分の名前を押すと、下のほうにサインイン中のデバイスが並びます。

    見覚えのない端末があれば押して、[アカウントから削除] を選びます。

    Appleは、Apple Accountに関連付けられているデバイスに覚えのないものがある場合は削除するよう案内しています。

  2. Google:ログイン中の端末を確認する

    Chromeなどから myaccount.google.com を開き、[セキュリティ] → [お使いのデバイス] を選びます。

    覚えのない端末があれば [ログアウト] を押します。

    Googleは、他のユーザーがログインしていると思われる場合はすぐにパスワードを変更するよう案内しています。

  3. パスワードを変更する

    端末を削除しただけでは、また入られる可能性があります。必ずパスワードも変えてください。

    他のサービスで使い回しているパスワードがあれば、それも変更します。

  4. 2段階認証(2ファクタ認証)を有効にする

    パスワードだけでは入れなくなるため、乗っ取りをかなり防げます。

    AppleもGoogleも、設定画面の [セキュリティ] から数分で設定できます。

手順3 設定が変えられていないか確認する

アプリを消しても症状が続く場合、設定そのものを変えられていることがあります。

次の項目を順に見てください。心当たりのないものがあれば、削除・オフにして構いません。

  • iPhone:[設定] → [一般] → [VPNとデバイス管理]。ここに構成プロファイルがある場合、自分で入れた覚えがなければ削除します。会社や学校から支給された端末では、削除前に管理者に確認してください。
  • iPhone:[設定] → [アプリ] → [メッセージ] → [テキストメッセージ転送]。知らない端末に転送が有効になっていないか確認します。
  • iPhone:[設定] → [電話] → [自動電話転送]。身に覚えのない番号への転送が入っていないか確認します。
  • Android:[設定] → [ユーザー補助(ユーザー補助機能)]。心当たりのないアプリに権限が与えられていたらオフにします。
  • Android:[設定] → [セキュリティとプライバシー] → [その他のセキュリティ設定] → [デバイス管理アプリ]。知らないアプリが管理者になっていたら解除します。これを外すと、消せなかったアプリが削除できるようになることがあります。
  • 共通:メールの自動転送設定。GmailやiCloudメールの設定で、知らないアドレスへの転送が追加されていないか確認します。

注意:会社や学校から配布された端末では、構成プロファイルや管理者アプリが正規の理由で設定されていることがあります。自分の判断で削除する前に、管理している部署へ確認してください。

感染ではないことが多い症状

次の症状だけであれば、ウイルスよりも先に別の原因を疑ったほうが早く解決します。

  • 動作が重い、アプリが落ちる:空き容量の不足や、アプリの一時ファイルがたまっていることが大半です。
  • 本体が熱い:充電しながらの動画視聴や、直射日光が原因のことがよくあります。
  • 電池の減りが早い:電池は消耗品で、2〜3年で持ちが目に見えて悪くなります。
  • 通信量が急に増えた:動画の自動再生や、写真のバックアップが原因のことがあります。
  • 広告が増えた:ブラウザの通知許可が原因のことがあります。[設定] からサイトの通知を見直してください。

判断がつかないときの相談先

自分だけで結論を出す必要はありません。無料の窓口があります。

  • 技術的なことが不安なとき:IPA 情報セキュリティ安心相談窓口 03-5978-7509(受付 10時00分〜17時00分。土日祝日・年末年始は除く)。
  • 料金を請求された・支払ってしまったとき:消費者ホットライン 188(相談は無料。窓口につながった時点から通話料が発生)。
  • 188がつながらないとき:国民生活センターのバックアップ相談 03-3446-0999(平日10時〜16時)。
  • 犯罪の疑いがあるとき:警察相談専用電話 #9110。
  • 端末そのものの故障が疑われるとき:契約している携帯会社のショップ、またはApple・メーカーの正規サポート。

注意:「スマホの診断をします」と称して、街頭やSNSの広告から個人の修理業者に端末を預けるのは避けてください。預けている間に中のデータを見られるおそれがあります。正規のサポート窓口を使ってください。

よくある質問

iPhoneはウイルスに感染しないと聞きましたが、本当ですか?
感染しにくい仕組みにはなっていますが、被害がまったく起きないわけではありません。実際に多いのは、ウイルスそのものより、Apple Accountへの不正ログインや、構成プロファイルを使った設定変更です。このページの手順2と手順3を確認してください。
ウイルス対策アプリは入れたほうがよいですか?
入れるなら、App StoreまたはGoogle Playで配信されている、名前の知られた会社のものを選んでください。警告画面や広告から案内されるアプリは入れないでください。無料をうたって高額な月額課金につながるものが報告されています。
身に覚えのないアプリを消しました。これで安心してよいですか?
アプリを消すだけでは、すでに盗まれた情報は戻りません。そのアプリに入力した可能性のあるIDとパスワードを変更し、カード番号を入力していた場合はカード会社に連絡してください。しばらくは利用明細も確認することをおすすめします。
初期化すれば確実に直りますか?
端末に入れられたアプリや設定は初期化で消えます。ただし、アカウントを乗っ取られている場合は初期化しても解決しません。初期化の前に、写真や連絡先のバックアップを取り、Apple AccountやGoogleアカウントのパスワードを変更してください。
家族のスマホを確認したいのですが、どこから見ればよいですか?
本人の同意を得たうえで、このページの手順1(アプリ一覧)と手順3(設定)を順に見てください。特に高齢の家族の場合は、[設定] → [電話] → [自動電話転送] と、メールの自動転送が変えられていないかを重点的に確認すると、被害を早く見つけられます。

今の状況に合わせて、次にすべきことを確認しましょう。

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